2022.07.31 09:00【報道】駐斯清華大使館に放火未遂、男を逮捕【7月31日】コロンボ市で本日昼頃、在スリ・カンディ清華大使館に火炎瓶を投擲した容疑で34歳の男が現行犯で逮捕された。幸い火炎瓶は不発で火は出なかったが、大使館庁舎の壁にガラス瓶やオイルによる傷や汚れが付いた。警察によると男は容疑を認めており、犯行動機として「清華の悪徳商人どもへの復讐」などと供述している。火炎瓶の作り方は「ネットで調べた...
2022.07.25 09:00【報道】首相、サブリ議員弾劾「断念した」【7月25日】不敬発言疑惑で揺れていたサブリ議員に対する弾劾について、バンダラナイケ首相は正式に断念することを発表した。定例記者会見で首相は弾劾について「国王陛下の思し召が強く働いた」として断念するとした。サブリ議員については「これ以上何かしら法的な措置を採ることはない」と前置きした上で「あまり愉快な話ではない」と現状を憂えた。
2022.07.23 03:00【情報】セイロン史概説⑤ 主権回復と現代独立前後1931年の憲法制定以降、セイロン島はある話題で揺れていた。すなわちキャンディ王国と英領との統合問題である。この時点まで両者は併存している状態で、同じ民族でありながらその在り方に違いが生じるのは好ましくなかった。両者から度々イギリスへ統合の陳情が行われたが、本国は他の英領地域において似たような動きが活発化することを望まず、全て却下...
2022.07.21 03:00【情報】セイロン史概説④ イギリスの保護国時代英・キャンディ戦争セイロン島の海岸地域を手に入れたイギリスは、次いで内陸部を統治するキャンディ王国を保護国化しようと動いた。先の植民者オランダよりはるかに強力な存在であったイギリスに対抗する術は無く、1815年、国王スリ・ヴィクラマ・ラージャシンハ1世は王室・仏教・国民の保護を条件にキャンディ条約を締結した。条約では、以下の内容が定められ...
2022.07.19 03:00【情報】セイロン史概説③ 王国の分裂と西洋人統一王朝の成立と分裂1412年に即位したライガマ王パラクラマバーフ6世は1415年にコーッテへ遷都し、ここにコーッテ王国が成立した。王はヴィジャヤナガル王国やジャフナ王国に対して武力を以て接し、1450年に全島を統一した。しかし王の死後地方の勢力が伸長し、1469年には内陸の山岳地域を根拠地とするキャンディ王国が成立した。1521年には内...
2022.07.17 03:00【情報】セイロン史概説② アヌラーダプラ王国とその系譜王国の成立と発展南インドから渡海した紀元前6世紀のシンハラ王ヴィジャヤはセイロン島各地に入植を開始し、シンハラ文化圏を建設した。この植民都市の中にアヌラーダプラがあり、やがて王国を形成した。より厳密に言えば、同地を治めていたウパティッサ・ヌワラ王国のパンドゥカーバヤ王が都をアヌラーダプラに移したのである。紀元前377年のことであった。以来...
2022.07.15 03:00【情報】セイロン史概説① 先史時代と仏教の伝来原始時代セイロン島に人類が到達したのは、種々の考古学的証拠から約12.5万年前と考えられている。石器時代の狩猟採集民族であるバランゴダ人は渡海の後も長く繁栄し、中央丘陵地帯のホートン平原は彼らが狩猟の為に森林を燃やした痕跡とされる。15,000年前にはオーツ麦や大麦が存在したことから、この頃にはすでに農耕文化が伝来していたようである。セイ...
2022.07.13 09:00【報道】サブリ議員、発言陳謝「罰されるなら甘受」【7月13日】不敬発言疑惑で財務大臣を辞したサブリ議員が、遂に公の場に姿を表した。議員は発言があった6月30日以来姿を見せておらず、その言動が注目された。議員は日本時間で本日正午に自ら会見を開き、自身がツイートした内容について謝罪した。更に威徳の汚辱罪による訴追について「罰されるというなら、甘んじて受ける覚悟である」と明言した。一方で、バ...
2022.07.11 03:00【文化】スリ・カンディの食文化「諸国民の運命は、それらの諸国民がどのようにして食べているのかというその在り方次第である」ジャン・アンテルム・ブリア=サヴァラン『美味礼讃』より引用
2022.07.09 03:00【情報】国王と王室今上ラージャシンハ5世陛下を先祖まで辿ると、キャンディ王国第11代国王のスリ・ヴィジャヤ・ラージャシンハすなわちラージャシンハ3世王に至ります。この期間を歴史学的にはナヤック朝と呼び、キャンディ王国初代〜第5代、第6代〜第10代とは区別されています。前者はシリ・サンガ・ボ朝、後者はディナジャラ朝とそれぞれ呼ばれます。血統的な話はさておき、...
2022.07.07 09:00【報道】前財務相騒動、首相「弾劾も視野」【7月7日】5日に財務大臣を辞任したサブリ議員について、バンダラナイケ首相は弾劾を検討していると発表した。実現すれば、不敬発言による議員弾劾は13年ぶりとなる。首相は緊急会見にて「弾劾を望まれぬという国王陛下の御聖慮は重々把握している」と前置きした上で、サブリ議員の辞任を「責任逃れという他なく、弾劾するに相応しい」と評した。議員を辞職して...
2022.07.05 03:00【報道】不敬発言の財務相、辞任へ【7月5日】不敬発言疑惑で騒がれているダグラス・サブリ前財務大臣が、本日午前6時付で辞任したことが分かった。本人がTwitterで明かした。サブリ前財務大臣は6月30日、自身の名前で運用するTwitterアカウントで「王国経済は死に体だ」「独立以来の放漫経営の皺寄せが来る」などと発言。ツイートは間も無く削除されたものの、一部ユーザーによっ...