【文化】ガッラ旧市街と蘭人要塞
ガッラは、ガッラ州州都にして県都であります。17㎢程の面積に10万人弱が居住し、その内25%前後が古代アラブ商人の末裔とされるスリ・カンディ・ムーア人です。古代から貿易港として栄えた都市でもあり、市内には鄭和の2度目の来航を記念した石碑が建てられています。
ガッラは古代から多数の民族と触れ合ってきました。ペルシア人、アラブ人、ギリシア人、ローマ人、マレー人、インド人、中国人……。西洋人と初めて接触したのは1505年、ポルトガル船の来航でした。尤もこの時は入港を拒否され、武力を以て強引に入ったと伝えられています。
武力入港以来ポルトガルによる支配が続きましたが、1640年に支配者はオランダ東インド会社に移行します。1663年、ガッラ市には要塞が築かれ、街は城壁に囲まれました。現在遺る要塞跡は、この時に築かれたものです。花崗岩を使用したこの要塞は太陽・月・星の3つがあり、イギリス支配が始まる1796年までガッラ市の盾となりました。
1796年以降のイギリス支配で要塞は軍事機能を喪失し、専ら行政府として用いられました。
さまざまな民族が入り混じり、活気に溢れるガッラ市。鉄道や高速道路の結節点でもあることから、交通の便は良好と言えます。悪評であった公衆衛生も日本からのODAにより改善され、大変過ごしやすい街となりました。皆様のお越しをお待ちしております。
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