【報道】国会で首相「大同演説」、拍手喝采

【4月19日】本日開かれた臨時国会において、ラニル・バンダラナイケ首相は参加した議員に対し演説を行った。演説の内容は、あらゆる手段によるJIAの排除と、これを達成するためのシンハラ人・タミル人の協力を呼びかけるもので、議場は万雷の拍手に包まれた。

JIAの武力による制圧作戦は、明日に決議が行われる。承認された場合、早ければ来月1日から作戦が始まると見られている。演説内で勅旨の降下が明示されていることから、関係者は「若干の棄権者や反対者がいたとしても支障ないだろう」と見通している。

──演説全文──

私たちシンハラ人は、2500年以上もの歴史を持ち、この島を統治してきたことを誇りに思っています。この長い歴史の中で、数多くの試練や困難に直面しながらも、私たちは一丸となってこの国を守り、発展させてきました。
そして、過去にはタミル人との対立もありました。しかし、14年前にその対立は終結し、お互いの傷も少しずつ癒えつつあります。私たちはこれからも、過去の過ちを反省し、彼らと協力して、より良い国を築いていくことが必要です。
また、彼らタミル人もかの内戦以来、憎悪を捨て、私たちシンハラ人と共に、王国の安寧と発展に寄与してきました。そのことは全国民の知るところであり、私たちは彼らの貢献に心から感謝しています。
私たちが今日まで築いてきた王国の安定と発展は、両民族の協力と努力によって成し遂げられたものです。しかし、現在、私たちは危機に直面しています。タミル人たちを裏切る恩知らずな集団が、無辜の国民の無差別な殺戮を企てたという報せが届きました。その動機は王国の破壊と両民族の分断を標榜するもので、全く身勝手な民族主義に基づいた妄言の極みと言わざるを得ません。
私たちはこれまで、両民族が協力し合って築き上げてきた王国を守るために、様々な試練に立ち向かってきました。しかし、このような愚かな挑戦に直面した今、私たちは更なる団結と決意を持って、危機に対処しなければなりません。
王国の破壊はただ単に我ら国民を危険に晒すだけではなく、2000年以上続く私たちの輝かしい信仰をも冒涜する愚行であります。私たちは、一刻も早くこの危機を乗り越え、両民族の友好と協力を再確認することが必要です。
尊敬する議員の皆様、私たちは今、重要な決断を迫られています。我が国に住む全ての国民が平和で繁栄した生活を送るために、我々は今やるべきことを決断しなければなりません。
私たちはこの危機に立ち向かうため、タミル人と共に立ち上がる必要があります。我々はこの問題を解決するために、かの民族主義暴力集団をあらゆる手段で駆逐しなければなりません。我々の結束と力を合わせることで、必ずこの危機を打開できるでしょう。
陛下も、この混乱を早急に解決するよう、私たちにご聖慮を示されました。今、私たちが求められているのは、すべての議員の皆様の賛同です。両民族の友好と協力を再確認することが、国家の発展を進めるためには必要不可欠です。私たちは、誇り高きシンハラ人と良心あるタミル人が手を取り合って、共に未来を切り開いていく道を守らなければならないのです。

【日本語版】スリ・カンディ王国政府広報紙 サティ

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